成功事例

原価分析による課題摘出と利益体質構築

原価管理導入に向けた原価把握方法の標準化

経営上の背景

外部環境要因

  • 当業界は大手ファストファッションが注目を集めている一方で国内小規模企業は低迷している
  • 当業界は流行の変化が激しく、消費者ニーズが多様化している
  • より多様化するニーズに合ったものが売れる
  • 今後はさらにこの傾向は加速することが予測される

内部環境要因

  • ハンドメイドへのこだわり
  • 日本有数のプリント加工の技法数と表現力の組み合わせが顧客から高い評価を得ている
  • 労働集約作業型の工程が多い
  • リーダー不在の部署が存在し、若手幹部のQCDの管理能力向上が急務
  • 経営管理全般を社長一人で管理している
  • 原価構成が不明で、個々の利益が適正かどうか判断できない

解決プロセス後に得られた成果

メンバーのコストセンターへの理解やコスト意識が変わり、目標設定や戦略策定について議論ができ、部署リーダーの育成につながった

解決プロセス

「原価管理の理解と原価の基礎」

目的

データの洗い出しと分類

  1. プロジェクト体制の構築
  2. 原価知識の基礎研修①原価管理の考え方②データの取り方③評価方法
  3. 現状データの把握と洗い出し①費目別②工程別③製品別
ポイント
  • 各部門のリーダーを採算(経営)意識を持って行動できる人材に育成する
  • 原価の考え方、共通認識を持ち「原価はコントロールできるもの」という意識の醸成

STEP2へ進む

「実績原価の把握とコストテーブル作成」

目的

原価データの見える化と基準の作成

  1. 原価データの見える化①製品1単位当りの生産に必要な材料の投入量(原単位)と単価②材料関係のコスト洗い出し③原価を把握すべき単位の検討・費用・採算の洗い出し④設備投資効率の把握⑤人の配置と出来高把握
  2. 個別原価実績データの収集
  3. 製品単位当たり実績原価算出
  4. コストテーブル・レートの作成
  5. 製品別標準原価の算出
ポイント
  • メンバー全員がコストテーブル作成過程でコストの考え方、活用方法を理解する
  • 事業拡大、成長戦略に必要なコストを理解する

STEP3へ進む

「原価把握方法の標準化と仕組づくり」

目的

今後の課題の整理と
コストテーブル活用行動計画の作成

  1. 原価把握・管理のルールづくり①原価活用への理解と現状原価の理解②仕組みづくりへの課題の確認
  2. 課題解決・ルール化の実行計画作成
  3. 原価活用行動計画の作成①受注見積り活用方法②標準原価設定等
  4. メンバーによる自部署への展開①自部署での意見収集②自部署での体制整備③継続的なデータ収集方法の展開
  5. 継続化に向けたPDCA管理
ポイント
  • データ収集体制の整備とデータ精度の向上が必要となる
  • 今後は、予算管理、原価改善に向けた検討を行う

企業概要

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